やわらかキャリコン

やわらかい言葉でキャリコンの勉強をしよう。

カウンセリングの知識

マーシャの自我同一性地位

自我同一性地位とは アイデンティティ・ステイタスともいう。マーシャはエリクソンの理論を吟味して、自己同一性を獲得した状態を自我同一性達成状態と考え、この状態のことを地位(ステータス)とし、ステータスは危機(迷い考えているか否か)と自己投入(…

エリクソンの心理社会的発達段階

心理社会的発達段階とは 人間が8段階ある発達段階で「心理社会的危機(発達課題)」を克服して力を得ながら成長するという理論。達成によって得られる成長具合と、失敗によって陥る危機の両面から問題を捉えようとしている。アイデンテイティとモラトリアム…

ハヴィガーストの発達課題

発達課題とは 人生のそれぞれの時期にはその時期にマスターするべき「課題」が存在し、それを達成していくことで幸福感を感じやすくなる。逆に課題を克服できないと次の発達段階の課題を成し遂げるのも困難となり、社会から承認されにくくなる。人間の精神的…

バーンの交流分析

交流分析とは 自分自身の人間関係やコミュニケーションの傾向を知り、対人関係の問題を解消したり、トラブルを回避したりするための心理療法のこと。そこそこコミュニケーションが成立する者同士の交流をさまざまな角度で分析していく。有銘化の精神科医であ…

パールズのゲシュタルト療法

ゲシュタルト療法とは ゲシュタルトとは、ドイツ語で「全体」「まとまりのある構造」のことを指す。パールズは、心理問題は昔の問題を「今、この場所」まで引きずり続けていることに問題があると考えた。「今、この場所」には何があるのか、自分は何を持って…

グラッサ―の現実療法

現実療法とは 精神科医のグラッサ―が自身の経験をもとに作り上げたカウンセリング手法。この療法の特徴は、他のカウンセリングが過去や感情や症状を重視するのに対し、現在の満たされていない重要な人間関係に焦点を当てて解決を試みているところ。グラッサ―…

ベックの認知療法

認知療法とは 精神分析医のベックにより、うつ病の治療法として考案された。認知の歪みに焦点を当てて修正していくことで、認知の歪みによって起きる症状を軽減させていく方法を取っている。 クライエントの感情や思考に悪影響を及ぼしているのは自動思考。…

バンデューラの社会的学習理論

社会的学習理論とは 人間は、自分が直接経験したことでなくても、他社の体験を観察・模倣(モデリング)することで学習することができることを説いた理論。カナダのバンデューラによって提唱された。 従来の学習理論と異なる点は、これまでの学習理論は「ク…

オペラント条件づけとそれを利用した訓練法

オペラント条件づけとは オペラント条件づけとは、報酬や罰に適応して、自発的に行動するように学習すること。教育測定運動の父と言われるソーンダイクの実験に端を発している。その実験とは、空腹の犬を檻に入れて、偶然ボタンを押すと、扉が開いて外に出ら…

レスポンデント条件づけとそれを利用した訓練法

レスポンデント条件づけとは パブロフが犬を使った実験が有名。本来無関係なはずの唾液の分泌とベルの音が新しいつながりが生まれた。不安や恐怖は、この条件づけによって強まっていくことが多い。それはつまり、この仕組みを使って制止することも可能なくら…

行動療法について

行動療法について 行動療法は、クライアントが現在抱えている行動上の問題(恐怖症、習癖)に焦点を当てて、それらの問題は、「その場面に対して、何らかの原因で、不適切な反応(感情や行動)を結びつけてしまっていることによって、習慣化してしまったこと…

ロジャーズの来談者中心療法

来談者中心療法とは ロジャーズらによって展開されたカウンセリング理論のこと。特徴は、カウンセリングと心理療法を用いて、指示するのではなく、相手の言いたいことを受け入れる、聞いた内容を聞き返して相手を理解するところ。非指示的カウンセリングと当…

フロイトの精神分析的カウンセリング

フロイトの精神分析的カウンセリングとは フロイトの精神分析学とその治療法をカウンセリングに応用した理論のこと。精神分析的カウンセリングは、精神分析とは異なる。では、どう違うのかを理解するためにも、精神分析とは何かを知る必要がある。 フロイト…

カウンセリングの定義(國分康孝)

カウンセリング辞典に書かれている定義 カウンセリングとは、言葉と言葉以外のコミュニケーションを通して、健常者の行動変容を試みる人間関係である。 健常者とは 現実原則に従いつつ快楽主義を満たしている状態の人。快楽主義とは、自己の快楽を追求して苦…

カウンセリングの定義(ハーとクレイマー)

ハーとクレイマーのカウンセリングの定義 カウンセリングとは、心理学的な専門的援助過程である。心理的な専門的援助過程とは、心でどう理解するかを専門家によって援助を受けていくプロセスのことと考えると分かりやすい。 その大部分は言語を用いて行なわ…

キャリアカウンセリングの三大源流③ ビアーズによる精神衛生運動

精神衛生運動とは ビアーズが、自身がうつ病を患って入退院をくり返していた時に見た精神疾患者の扱いを克明に記した闘病記『わが魂にあうまで』を書き、全国精神衛生協会を作ったことで生まれた運動のこと。 どんな世界背景だったか 当時、精神疾患のある人…

キャリアカウンセリングの三大源流② ソーンダイクらによる教育測定運動

教育測定運動とは ソーンダイクが述べた「すべて存在するものは量的に存在する。量的に存在するものは、測定することができる」という言葉から来ている。 どんな世界背景だったか それまで、個人の知能や興味は測定の出来ないものとされていた。しかし、ソー…

キャリアカウンセリングの三大源流① フランク・パーソンズによる「職業指導運動」

どんな世界背景だったのか 当時のアメリカは、産業革命によって社会環境が激変。急激な経済成長と都市部への人口増加が進んでいた。少し前の中国に状況が似ているかもしれない。工場を稼働させれば稼働させるだけ儲かる時代だったため、経営者は労働者の働く…

特性因子論(パーソンズ)と、六角形モデル(ホランド)

カウンセリングの定義

キャリア・カウンセリングの三大源流について