カウンセリングの定義(國分康孝)
カウンセリング辞典に書かれている定義
カウンセリングとは、言葉と言葉以外のコミュニケーションを通して、健常者の行動変容を試みる人間関係である。
健常者とは
現実原則に従いつつ快楽主義を満たしている状態の人。快楽主義とは、自己の快楽を追求して苦痛を避けることが善とする考え。成長・向上が期待されている状態の人ともいえる。
人間関係とは
クライアントの本心は、言葉だけではなく、表情や態度に表れやすい。だからこそ、カウンセラーはそれを注意して気がつき、受け止める必要がある。このような対話が可能になるためには、カウンセラーとクライアントの間にあたたかい信頼関係が必要になる。
信頼関係に必要なもの
・一方通行ではなく、相手の話をよく聞いて話せる
・お互いに信頼がある
・カウンセラーは、時にはクライアントのために厳しいことも言う
・クライアントはカウンセラーに甘えと尊敬がある
カウンセリングの効果と技法
(1)認知の変化(考えかたや期待するものや意志が変わる)
(2)情動の変化(物事に対してどう感じるかが変わる)
(3)行動の変化(やることが変わる)
(4)心理の変化(なんか元気になる)