やわらかキャリコン

やわらかい言葉でキャリコンの勉強をしよう。

カウンセリングの定義

 

カウンセリングの定義は一つではなく、数百にも及ぶ。その中で多くの定義に共通している代表的なものを紹介するね。

 

 

(1)ハーとクレイマーによる定義

 

「カウンセリングとは、心理的な専門的援助過程である」と、ハーさんとクレイマーさんは言っている。

その大部分は言葉を通じた会話で成り立っていて、専門家であるカウンセラーと、悩みを抱えているクライアントが、ダイナミックに相互作用(腹を割った話し合い)しないとダメ。話し合いの末、クライアントが自己理解を深めて、良い意思決定(建設的とか前向きとか積極的になれそうな決断)という行動がとれるように、クライアントは援助(壁打ち役)にならないとダメだよ。

 

 

(2)カウンセリング辞典(國分康孝)による定義

 

「カウンセリングとは、言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションを通して、健常者の行動変容を試みる人間関係のこと」と、國分康孝さんは言っている。

 

言葉が足りないので補足。健常者とは、成長・向上に対して前向きであり、期待される人のこと。

 

カウンセリングにおけるコミュニケーションは、相互交流であるべきで、一方通行になってはダメ。相手の気持ちや意見を受け止める必要がある。そうすることで信頼関係を築くことができる。ただし、時には厳しいことを言わなくてはならないこともある。それは、クライアントのためにあえて鬼になること。クライアントは、カウンセラーに対して依存と畏敬の二つを持つ存在であるべきだよ。

 

 

(3)カウンセリングの効果と技法

 

①クライアントに気づきを与える。
②クライアントに「がんばってみよう」と思わせる。
③クライアントの行動がこれまでと変わる。
心理的にいい感じになって元気が出る。