やわらかキャリコン

やわらかい言葉でキャリコンの勉強をしよう。

スーパーのライフ・スパン/ライフ・スペース理論的アプローチ

スーパーの特長

特性因子論と自己概念理論を統合させて、職業について思い描いたり思い出したりして、自己概念が形成されていくプロセスがキャリアの発達だと考えた。

 

スーパーの基本的な考え

(1)人間はさまざまな可能性を持っており、さまざまな職業を選択することができる。

(2)職業について自分が望むものややりたいことが変わっていくのは、自分の成長の一つの側面であり、知的・情緒的・社会的な成長と同じ原則に基づく。

(3)キャリアの発達過程は、仕事を通じて自分とはこうあるべきというイメージを形成していく流れであり、それは漸進的であり、継続的であり、進んでいくものだ。

 

自己概念とは

自己概念とは、「自分とは何者なのか」「自分自身をどう考えているのか」という主観的自己と、「他人から言われて気がついた自分とはこういう人間なんだ」という客観的自己が統合されたもの。分かりやすく言うと、「自分が思う自分」と「他人が思っているでろあろう自分」のハイブリッド。

 

肯定的自己概念

自分の好きなこと・得意なこと。行動しやすく適応も早い。

 

否定的自己概念

イヤなこと・苦手なこと。消極的で意欲も低い。

 

キャリア・デベロップメント

スーパーは、職業は自己概念を発展させるために存在すると言っている。

 

キャリア・アダプタビリティ

成人期以降の、個別性が強く、多様な方向性を持つキャリア成熟の概念のこと。時代や環境の変化に合わせて適応するスキルのこと。

 

14の命題

(01)人間は、それぞれのパーソナリティの側面や能力に違いがある。

(02)人間はそれぞれに違いがあるからこそ、いろいろな職業への適性がある。

(03)それぞれの職業には、必要とされる能力や活かせる個性がある。

(04)どんな職業がやりたいか、合っているかは、時間や経験と共に変化していく。

(05)自己概念が変化していくプロセスをマキシサイクルと言い、成長、探索、確立、維持、解放(衰退)。次のステージに移行するときに、新成長、新探索、新確立というミニ・サイクルが起きる。また、いろいろなことで個人のキャリアが不安定になるときに、新成長、再探索、再確立というリサイクルが生まれる。

(06)どんな仕事も、関わった順序・頻度・時間によって成熟度がある。これをキャリア・パターンという。

(07)どんなライフステージにおいても、環境と個体の要求に上手く合わせるには、自分のキャリアの実力値が関わってくる。

(08)キャリア成熟は、心理社会的構成概念であり、成長、探索、確立、維持、解放の職業的発達を意味する。

(09)ライフステージの各段階を通しての発達は、端的に言えば能力・興味・行動を成熟させること。

(10)キャリアの発達とは、職業的自己概念を発展させて実現していくプロセスのこと。

(11)個人が原因のこと、社会が原因のことでことが起きる自己概念と現実における統合と妥協は、役割を演じてフィードバックを受けることで形成される。

(12)仕事の満足や生活の満足は、パーソナリティ特性や自己概念を適切に表現する場を見つけられるかに関わってくる。

(13)仕事の満足は、自己概念を具現化できた程度に比例する。

(14)仕事と職業は、パーソナリティ構成の焦点になる。

 

ライフキャリア・レインボー

人間は、人生において9つの大きな役割(子ども・学生・余暇人・市民・労働者・配偶者・家庭人・親・年金生活者)を演じている。

 

アーチ・モデル

左の柱は、パーソナリティ(欲求・知性・価値観・才能・興味・得意な才能)。右の柱は、社会政策(経済・社会・労働市場・コミュニティ・学校・ファミリー・グループ)・アーチ部分は、発達段階⇒役割自己概念⇒自己になる。

 

<覚えかた>

スーパーは、レインボーなネオンと大きなアーチがあって、大きなサイクル、小さなサイクルが止めてあり、電力が必要なのでアダプターが必要で、背の高いデベロッパーは大変。