ハヴィガーストの発達課題

発達課題とは

人生のそれぞれの時期にはその時期にマスターするべき「課題」が存在し、それを達成していくことで幸福感を感じやすくなる。逆に課題を克服できないと次の発達段階の課題を成し遂げるのも困難となり、社会から承認されにくくなる。人間の精神的・心理的発達が成長のポイントになるという考えかたであり、キャリアコンサルティングを行なう場合、クライエントに発達を促すべき課題を見つけるのに役立つ。

乳幼児期

・歩くことを覚える

・食べることを覚える

・うんこができる

・あまり泣かない

・男の子と女の子の区別

・人と話せる

・社会や物事についてなんとなく分かる

・両親・兄弟・他人と自分の親しみの区別

・正しいことと悪いことが分かる

児童期

・フツウに遊ぶために体を動かせる

・健全な態度とはどういうものか

・同年代と仲良くする方法

・自分の性別の正しいあり方

・読み・書き・計算

・両親や道徳のものさし

・独立性をつくる

・集団で上手くやる

青年期

・同年代の仲間との関係構築

・自分の性別の正しいあり方

・大人への依存心をなくす

・経済的独立の準備

・職業選択の準備

・結婚の準備

・社会で生きていくための合理的な知識を得る

・自分の価値観を確立させる

壮年初期

・配偶者の選択

・結婚生活での学び

・子どもを得る

・子どもを育てる

・家庭を維持する

・仕事に就く

・市民の責任

・適切なコミュニティを見つける

中年期

・市民的社会的責任を果たす

・一定水準の生活を維持する

・子どもの大人への成長を手伝う

・余暇活動を充実させる

・配偶者との自立した関係を築く

・中年期の生理的変化に慣れる

・両親の加齢による変化に慣れる

老年期

・年老いた自分の身体に慣れる

・引退と減った収入に合わせる

・配偶者の死に慣れる

・同年代の人たちとの関係性を築く

・それでも生きていくことを受け入れる

＜覚えかた＞

人生はヘビ―ガ―スト、乳幼児、児童期、青年期、壮年初期、中年期、老年期