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フロイトの精神分析的カウンセリング

フロイト精神分析的カウンセリングとは

フロイト精神分析学とその治療法をカウンセリングに応用した理論のこと。精神分析的カウンセリングは、精神分析とは異なる。では、どう違うのかを理解するためにも、精神分析とは何かを知る必要がある。

 

フロイト精神分析の基本

・人間を動かしているのは、意識的な自我ではない。無意識力(エス・イド)だよ。

・無意識力は、心的エネルギー(リビドー)によるもの。

・人間の行動は、無意識エネルギーと意識的な自我(超自我)エネルギーの力関係と観ることができる。

・その力関係は、幼児期の親子関係によって形成される。

 

フロイト精神分析における人間観

人間は本来、動物的本能で、快楽主義に支配されている。人間はこれまで育ってきた中で得てきたものに左右されるもの。

 

パーソナリティ論 局所論

人間が意識しているのは、全体のほんの一部でしかなく、奥底に無意識の領域が広がっている、という仮説に基づいて、心の構造を3つの領域に分けた。これは、「局所論」と呼ばれている。

 

・意識……認識できている心の上部

・前意識…認識されていないが努力によって認識できる中庸部

・無意識…自覚されていない心の動きや抑圧されて意識化されにくい深層部

 

超自我…幼少期に受けた両親のしつけが、こころの中に取り入れられてできた領域のこと。イドや自我の見張り役。

・抑圧されたもの…コンプレックスのもととなり、理由のない不安や強迫症、麻痺などの多様な神経症の原因になる。

 

パーソナリティ論 構造論

心的エネルギーは、エス(イド)・自我・超自我の3つを動かすエネルギー。その調和が保たれている時、環境への適応がスムーズ。

 

エス(イド)……快楽原則に則って動く本能や欲求。無意識の奥で刷な敵であり、非論理的であり非社会的なもの。

・自我(エゴ)……エス(イド)と超自我と現実の間で、現実原則にのもと現実と調和を図る。

超自我……・超自我…幼少期に受けた両親のしつけが、こころの中に取り入れられてできた領域のこと。イドや自我の見張り役。価値観。

 

発達理論(リビドー発達理論)

フロイトは、過去の親子関係が心理的問題発生のもとになっていると考えた。リビドーは、発達時期に応じてそれぞれの身体各部分で満足できることで健康なパーソナリティが形成される。満足できなかった時には、固着が生じて独特な性格が生まれてしまうと考えた。

 

・口唇期…授乳期。欲しいときに満たされているとおっとり、愛情不足だとせっかち・甘えん坊、愛情かただと自己中心的。

・肛門期…排泄のしつけ。しつけが甘いと金銭や時間にルーズ、厳しすぎると几帳面だが創造性が欠乏。

・男根期…威勢の親に愛情を持つ。

・潜伏期…この時期に、規範・社会の認識・学習の学ぶ。

・性器期…円滑にリビドーの発達を経過した人は、自然と威勢との付き合いができ、性愛感情を満たせる。

 

病理論

過去の不快なケガや願望や情動が、無意識領域に押しとどめられて発散されずにいると、人間は適応できない状態に陥る。不適切な防衛機制が頻繁に働くと、病気や問題行動が発生する。