マーシャの自我同一性地位
自我同一性地位とは
アイデンティティ・ステイタスともいう。マーシャはエリクソンの理論を吟味して、自己同一性を獲得した状態を自我同一性達成状態と考え、この状態のことを地位(ステータス)とし、ステータスは危機(迷い考えているか否か)と自己投入(行動が伴っているか否か)に分けて4つに分類した。
マーシャのアイデンティティ構成プロセス
青年期前期:脱構成化(これまでの経験で小さくまとまらない)
青年期中期:探求と再構築化(いろいろ考えて新しく作る)
青年期後期:強化(自分らしさを自覚していく)
自我同一性地位の4つのステータス
◎自我同一性拡散地位
危機経験がない。自己投入経験もない。自分が何者か考えたこともない。
◎モラトリアム地位
危機の真っ最中。自己投入はこれから行なっていこうとしている。
◎早期完了地位
危機の経験はない。しかし、自分とは何者かはなんとなく分かっていて自己投入経験はある程度ある。
◎自我同一性達成地位
危機は経験している。自己投入も行なっている。
<覚えかた>
アイデンティティ・ステイタス、がんばりマーシャ。危機と自己投入。